仙台市:任意売却報告「保証会社の担当と知り合いでスムーズに解決」
「催告書」が届き、子どもたちに家だけは遺そうと…
今回は、仙台市で任意売却を済ませたH氏からお礼のご連絡をいただきました。
『催告書を受け取った時は、”死んで家を子どもに遺そう”と思っていました。そんな私の様子を察した長男が任意売却119番に電話をして、地域担当の方を我が家に呼びました。それがご縁の始まりです。』
奥様のパート収入で賄っていた家のローン。奥様が若年性の認知症を発症し、無職になったこと、お子さんの教育費もかかることからローンを滞納。通院で生活費や医療費なども増えていたそうです。催告書(ローン契約破棄につき、残金を一括で請求するもの)には、約2200万円のローン残高記載がありました。銀行の保証会社からは、残金を支払えなければ競売にかかる、と聞かされていました。このまま奥様を連れて…と考えたそうです。
家は家族の代わりにならない
任意売却119番 地域担当Tさんは、お子さんに家だけ遺しても幸せにはならないことを説得し、一緒に債権者へ任意売却の申出をしたそうです。幸い保証会社の担当者が以前、同じ任意売却でやり取りをしていた方だったので、お話や交渉はスムーズであった、とのこと。
任意売却で息子の新たな一面を見た
息子さんは当時大学生。家の経済状態を知らなかったそうですが、ご両親の窮状を知って積極的に動いてくださいました。次の住まいは公営住宅を申し込み、家の内覧で好印象を持たれるよう家財を片付けたり、自身は大学に奨学金申請をし、アルバイトを増やして学費を稼ぐ、といった具合です。
H氏も目を細めながら「長男は中学生のころ、不登校気味で将来が思いやられる、と思っていたのにいつの間にか頼もしく成長していた。住宅ローンの滞納や売却は不本意な結果だが、息子を見直すきっかけになった。」と安心なさった様子。
売出し後はスムーズな解決、新生活へ
息子さんの尽力の甲斐もあり、任意売却は無事成立。一家は新生活をスタートしました。残債務は「遅延損害金の加算により、思った以上に残った。」とのことですが、まずは月1万円ずつ返済することになりました。H様も私どもも、サービサーに譲渡された際に一部の和解金で決着できることを願っています。
参考:催告書とは