返済額が急増!ゆとりローン破綻を任意売却で整理した岸和田市の事例
ゆとりローンの返済額が段階的に上がり、教育費や生活費と重なったことで家計が破綻する。
T様(45歳・大阪府岸和田市)は、まさにその典型でした。
最終的に任意売却を選択し、住宅ローン残債の約90%を免除。競売を回避し、家計と生活の再建をした成功事例です。
なお、任意売却の全体像を知りたい方は、「任意売却とは?仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説」をご覧ください。

- この記事の監修者
- 富永 順三 任意売却119番・代表コンサルタント
- ・年間相談件数3,000~5,000件
- ・8割以上の方が相場に近い価格で売却に成功
- ・売却後の残りの返済額:月10,000円前後の方が多数
- ・くわしい経歴→「競売体験者」だからわかります
目次
ローン破綻、ゆとりローンに余裕なし(大阪府岸和田市の任意売却事例)

T様(45歳・会社員)/大阪府岸和田市
家族:妻・子ども2人/物件:分譲マンション
住宅ローン残高:3,300万円/時価:1,000〜1,300万円
家計が崩れた背景
「ゆとりローン(段階的に返済額が上がる仕組み)」の2回目の増額期と、子どもの進学費用のピークが重なりました。
当初9万円→5年後13万円→10年後16万円に増額。管理費・修繕積立金も含めるとキャッシュアウトが膨らみ、カードローンで補填する悪循環に。
競売の可能性を踏まえ、任意売却で家計を再建する方針に切り替えました。
任意売却による解決の流れ
- 売買代金:1,150万円
- 売却時の諸費用(概算)
- 仲介手数料:3%+6万円+税=445,500円
- 管理費・固定資産税等の清算金:142,000円
- 抵当権抹消・司法書士報酬:40,000円
- 収入印紙・各種実費:10,000円
- 引越し支援金:100,000円
- 諸費用合計:737,500円
- 金融機関への配分額:1,150万円 − 737,500円 = 1,076万2,500円
- 売却後の残債:3,300万円 − 1,076万2,500円 = 2,223万7,500円
- 残債の和解条件(サービサーと交渉)
- 将来利息・遅延損害金:停止
- 元本の一部:約90%債権放棄
- 残額:約223万円を月2万円× 9.3年で完済扱い
本件では返済能力・勤務継続性が評価され、比較的高い免除率が認められました。
※上記は本件の合意例。免除率・支援金・清算金は債権者の審査・滞納状況・価格乖離・転居事情等で変動します。
関連記事:任意売却の流れが図解でわかる!相談から引き渡しまでの手順をやさしく解説
売却活動はこう動かした
- 価格戦略の設定:近隣の直近成約・在庫を横断比較し、問い合わせを最大化する1,180万円スタートで見せ場を作る。
- 初動2週間での露出強化:主要ポータルへ即日掲載/プロカメラマン撮影/管理状態・眺望・生活利便(学校・買物・駅距離)を写真とキャプションで具体化。
- 現地内覧の最適化:週末集中/鍵管理・導線設計・共用部の美観ケア/買い替え客の資金計画を事前整理。
- 申込~同意取得:3週目に1,150万円の一次申込→債権者に配分見込と任意売却理由書をセットで提出→約2週間で同意取得。
- 決済・引渡し:抵当権抹消書類の事前回収/管理組合への届出/公共料金の精算チェックリストでミスゼロ運用。
T様のマンションは築20年を超え、最寄駅から徒歩15分の郊外立地ということもあり、相場下落の影響を強く受けたエリアでした。
しかし、価格戦略と露出設計を丁寧に行ったことで、限られた購入層の中でも早期成約に結びつけることができました。
担当コンサルタントの所感

「ゆとりローン」は“最初だけ軽い”のが本質です。
増額期が教育費や物価高と重なると破綻リスクが跳ね上がります。
任意売却は競売より回収効率が高いと債権者が判断すれば、将来利息停止+残債の大幅圧縮が現実的になります。
大切なのは早期相談と数字の裏付け(家計表・収入証明・配分試算)。これで交渉の着地点が見えます。
関連記事:任意売却と競売の違いは?メリット・デメリットを図解で徹底比較
任意売却を終えたT様のコメント
任意売却を終えた後は家賃8万円の賃貸で家族と暮らしています。
ゆとりローンという言葉に安心してしまい、返済が上がる現実を軽く見ていました。
家を失うのは悔しかったですが、月2万円の返済で再出発できる道が残されたのは救いでした。
今は家計を見直し、もう一度普通の生活を取り戻せるよう頑張っています。
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