元旦那が養育費代わりの住宅ローンを滞納!任意売却で競売回避できた事例
離婚後も、元夫名義の家に住み続けている方は少なくありません。
しかし、「養育費代わりの住宅ローンは相手が払ってくれている」と安心していた矢先、滞納通知や競売開始決定が届くケースも多く見られます。
今回ご紹介するY・M様のケースでは、元夫が収入減により支払いを止めていたことが原因で、住宅ローン残高2,800万円のうち約600万円が任意売却後の残債として発生しました。
それでも任意売却を選んだことで、約84%の債権放棄を実現し、競売を回避して再出発に成功した実例です。
なお、任意売却の全体像を知りたい方は、「任意売却とは?仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説」をご覧ください。

- この記事の監修者
- 富永 順三 任意売却119番・代表コンサルタント
- ・年間相談件数3,000~5,000件
- ・8割以上の方が相場に近い価格で売却に成功
- ・売却後の残りの返済額:月10,000円前後の方が多数
- ・くわしい経歴→「競売体験者」だからわかります
目次
元旦那が養育費代わりの住宅ローンを滞納!任意売却で競売回避できた事例

埼玉県川越市:Y・M様(仮名)
職業:無職 / 年齢:34歳 / 家族:お子様1人(小学生)
物件:マンション /ローン残高:2,845万円 / 時価:2,200万円
相談の経緯
離婚後も、元夫名義のマンションにお子さんと2人で暮らしていたY・M様。
「養育費代わりに住宅ローンを払い続ける」という約束があったため、安心して生活を続けていました。
しかし、ある日突然、裁判所から「担保不動産競売開始決定通知」という書類が届きました。
「何のこと?まさか家が差し押さえられるの?」
あわてて元夫に連絡すると、「コロナ以降、収入が減って支払いが止まっていた」と打ち明けられました。
ショックと不安で頭が真っ白になりながらも、子どもの学校や生活を守らなければと、必死にネットで調べて「任意売却119番」にたどり着いたそうです。
最初は電話をかける手が震えるほど抵抗があったそうですが、「競売だけは避けたい」という一心で、勇気を出してお問い合わせくださいました。
関連記事:競売開始決定通知書が届いた後でも任意売却できるがハードルは上がる
解決にあたって重視したポイント
- 3年間音信不通だった元夫から任意売却への同意を得ること
- 子どもの学区を変えずに引越し先を確保すること
- 近隣に知られずに競売を回避すること
任意売却による解決の流れ

ご相談を受けた時点で、競売までは残りわずか1か月。
早急に金融機関と連絡を取り、任意売却での販売活動を開始しました。
ただし、元夫の同意がなければ売却は進められません。
離婚時に感情的な行き違いがあり、連絡も取りづらい状況でしたが、担当の白井が間に入り、根気強く説得と調整を行いました。
一方で、Y・M様には「近所に知られたくない」「子どもを転校させたくない」という強い希望がありました。
私たちは地域の不動産ネットワークを活用し、同じマンション内で「広い部屋に買い替えたい」という買主様を見つけることに成功。
このマッチングによって、販売開始からわずか3週間で契約成立となりました。
売却価格は2,250万円。ローン残高は2,845万円あったため、約595万円の残債が残りました。
しかし、当社を通じて金融機関と粘り強く交渉を行い、残債のうち約500万円(約84%)を債権放棄してもらうことができました。
残りの約95万円については、元夫とY・M様の収入状況を考慮して、月8,000円の分割返済・10年払いという形で合意。
これにより、破産を避けつつ、子どもの生活を守る現実的な再建プランを実現できました。
「家を守ること」は叶いませんでしたが、競売による信用情報の大幅な悪化や、親族への請求を防げたことは大きな成果です。
売却後の引越し費用として20万円も確保でき、スムーズな再出発につながりました。
関連記事:任意売却後の残債はどうなる?払えない時の対処や時効について解説
相談員よりコメント

任意売却は「債務整理」や「自己破産」と異なり、家を売りながらも新たな生活を守る方法です。
特に離婚後のトラブルや名義問題が絡む場合、元配偶者の協力を得ることが最大のハードルになります。
今回は、Y・M様ご本人の行動力と、元ご主人への誠実な説明が成功の鍵となりました。
任意売却を終えたY・M様のご感想

「最初はもうダメだと思いました。元夫と会うのも嫌だったし、裁判所の封筒を見た瞬間に『人生終わった』と思いました。でも、担当の白井さんが一緒に話をしてくれて、ローンのことも丁寧に説明してくれたおかげで、元夫も最終的に協力してくれました。」
「おかげで同じ学区の中で引っ越せて、子どもも転校せずにすみました。何より、誰にも知られずに解決できたことが一番うれしかったです。あのとき勇気を出して相談して本当によかったです。」
その後、元夫は住宅ローンのほかにあった消費者金融150万円の債務を整理するため、当社が紹介した弁護士に依頼し、個人再生手続きを行ったとのこと。
今ではそれぞれが新しい生活をスタートされています。
離婚後の住宅ローン滞納は「任意売却」で再出発できる

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離婚後も住宅ローンが残っているケースは決して珍しくありません。
名義が元配偶者でも、滞納や競売のリスクは同居している側にも影響します。
今回のように早期に任意売却へ動くことで、信用情報へのダメージを最小限に抑え、生活を守ることができます。
任意売却119番では、離婚・別居・養育費・名義変更・債務整理など複雑な事情を抱えた方のご相談にも対応しています。
1人で抱え込まず、まずは状況をお聞かせください。
離婚後の住宅ローンでお悩みの方へ
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