落日:貧困層の急増…「平均所得200~300万円未満が最多」
幻冬舎
「主要先進7ヵ国でも最下位」日本人のキツすぎるリアル
コロナ禍前に海外旅行や滞在をした方なら、口を揃えて言います。
「諸外国の物価高には驚いた。チップも今や都市によっては2割も必要で、ちょっとした飲食に何千円、何万円もかかる。」
海外メディアが日本について、「貧困層の増加により、かつての中間層は消えつつある」などと報道しています。いっぽうで富裕層は株式市況の好調とともに増えており、恐ろしいほどの経済格差が深刻化しています。
では、中流つまり中間層とはどのような経済状況なのでしょうか。
厚生労働省の国民生活基礎調査 2019年度より、平均所得の分布図を紐解くと、中央値は437万円です。しかし、
【1】200~300万円未満」13.6%
【2】300~400万円未満」12.8%
【3】100~200万円未満」12.6%
と、所得300万円未満の世帯が最も多くなっています。
平均所得金額(552.3万円)以下の割合に至っては、61.1%と過半を超えています。
住宅ローンは年収200万円台でも組めますが、一定額以上となれば、年収400万円前後が最低限となります。そうなると、家をローンで買うこと自体が難しいでしょう。
いつか、「昔は誰でも当たり前に持ち家や自家用車が買えた時代」と懐かしむ社会になるのかもしれません。