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2026/08/19(公開: 2026/08/19)

ペアローンが払えない…任意売却はできる?注意点も解説

「夫婦でペアローンを組んだのですが、返済が難しくなってきました。この家は、これからどうなるのでしょうか?」

こんにちは。任意売却の無料電話相談を担当しているスタッフです。

最近のお電話でとくに増えているのが、ペアローンに関するご相談です。ご夫婦それぞれがローンを組んでいるぶん、「どちらか一方の収入が減っただけで一気に苦しくなった」「離婚することになったが、家とローンをどう分ければいいのかわからない」といったお悩みが重なりやすいのが特徴です。

今日は、ペアローンの仕組みをあらためて整理したうえで、返済が苦しくなったときに任意売却という選択肢が使えるのか、そしてペアローンならではの注意点を、順番にお伝えします。

ペアローンとは?まずは仕組みをおさらいしましょう

ペアローンとは、ご夫婦などがそれぞれ別々に住宅ローンを契約し、1つの住宅を共有名義で購入する方法です。お一人の収入では手が届かない価格の住まいも購入しやすくなるため、共働きのご家庭を中心に広く使われています。ポイントは次の3つです。

  • 夫と妻がそれぞれ契約者となり、ローンの契約は2本になる
  • 購入した住宅は、出資した割合に応じた共有名義になる
  • お互いが相手のローンの連帯保証人になっているケースがほとんど

この「契約が2本ある」「名義が2人にまたがる」「お互いが連帯保証人」という3点が、後々の手続きに大きく関わってきます。

返済が苦しくなる、よくあるきっかけ

ペアローンは、お二人分の収入が続くことを前提に組み立てられています。そのため、どちらか一方の状況が変わっただけでも、家計への影響が大きく出やすい仕組みです。実際のご相談では、次のようなきっかけが多く見られます。

  • 出産や育児、介護のために、どちらかが働き方を変えた
  • 転職や勤務先の業績の変化で収入が減った
  • 病気やケガで働けない期間ができた
  • 離婚することになり、生活が別々になった

どれも、決して珍しいことではありません。長い返済期間のあいだに暮らしが変わるのは自然なことですので、ご自分たちを責める必要はまったくない、というのが正直なところです。

ペアローンの家でも、任意売却はできます

結論からお伝えすると、ペアローンで購入した住宅でも任意売却は可能です。ご夫婦それぞれのローンをあわせて整理し、無事に売却まで進んだケースはたくさんあります。

ただし、通常の任意売却より手順が少し増えます。名義がお二人にまたがっているため、売却するにはお二人の同意が必要です。またローンが2本ある以上、それぞれの債権者(銀行や保証会社)から合意を得る必要もあります。契約先の金融機関が別々の場合は、双方と並行して交渉を進めることになります。

こうした調整は、専門家が間に入って進めていきます。ご本人同士だけで話をまとめてからご相談いただく必要はありませんので、「まだ何も決まっていない」という段階でお電話いただいて大丈夫です。

ペアローンならではの、気をつけたい3つのこと

①どちらか一方だけでは売却できない

共有名義の不動産は、名義人全員の同意がなければ売却できません。「相手が話し合いに応じてくれない」「もう顔を合わせたくない」という状況でも、手続きを進めるには相手の合意が欠かせません。逆に言えば、早い段階でお互いに状況を共有しておくほど、話はまとまりやすくなります。

②片方が滞納すると、もう一方に影響が及ぶ

お互いが連帯保証人になっている場合、一方が返済できなくなると、その分の請求はもう一方に向かいます。「自分の分はきちんと払っているのに」という状況でも、連帯保証人としての責任は残ります。相手の滞納に気づかないまま時間が過ぎてしまうケースもありますので、お互いの返済状況は早めに確認しておきたいところです。

③離婚しても、ローンの契約は自動的にはなくならない

離婚はご夫婦の関係を解消する手続きであって、金融機関との契約を消すものではありません。「財産分与で相手が家をもらったのだから、自分のローンはもう関係ない」と思っていたところに請求が届いた、というご相談は本当に多いです。連帯保証人から外れるには金融機関の承諾が必要で、実際にはそう簡単ではありません。だからこそ、離婚のお話が出た時点で、住まいとローンの扱いも一緒に決めておくことが大切です。

よくあるご質問

 Q、離婚した後も、元配偶者と一緒に手続きを進めないといけませんか?

A、はい、共有名義である以上、売却にはお二人の同意と署名が必要です。ただし、離婚後で「できれば相手と直接やり取りをしたくない」という方もいらっしゃいます。そのような場合は、状況に応じて進め方を検討できることもありますので、まずはご相談ください 私どもがそれぞれのご事情やご意向をうかがいながら、対応方法を一緒に考えていきます。

 Q、売却してもローンが残った場合、残った分は2人で分けるのですか?

A、残債の扱いは、それぞれの契約内容と債権者との協議で決まります。一般的には、それぞれのローン契約に応じた残りを、無理のない金額で分割して返済していく形を交渉します。収入の状況もふまえてご相談いただけますので、「一括で払えと言われたらどうしよう」と心配しすぎる必要はありません。

まとめ

ペアローンは、お二人の力を合わせてマイホームを実現するための仕組みです。そのぶん、返済が苦しくなったときには、名義・連帯保証・2つの債権者との交渉と、確認すべきことが少しだけ多くなります。

けれども、ひとつずつ順番に整理していけば、任意売却という選択肢はきちんと残っています。大切なのは、お二人の状況が動いたその時点で、住まいとローンをどうするかを一緒に考え始めることです。

ご家庭の事情によって、取れる方法は変わります。まずは今の状況をお聞かせください。早めのご連絡が、選べる選択肢を守ります。