2026/09/02(公開: 2026/09/02)
住宅ローンの一括返済の通知がきたら?今できること
「銀行から、住宅ローンを一括で返してくださいという通知が届きました。そんなお金、用意できません…」
こんにちは。任意売却の無料電話相談を担当しているスタッフです。
お電話で特に多いのが、この「一括で返済してください」という通知が届いた、というご相談です。書かれている金額が数千万円ということもあり、封を開けた瞬間に頭が真っ白になってしまった、とおっしゃる方は少なくありません。
今日は、この通知が何を意味しているのか、そして届いたあとに何ができるのかをお伝えします。
一括返済の通知とは?「期限の利益の喪失」のお知らせです
この通知の正式な名前は「期限の利益の喪失通知」といいます。「期限の利益」とは、借りたお金を毎月少しずつ分割で返していける権利のことです。住宅ローンを何十年もかけて返せるのは、この権利があるからです。
滞納が続くと、この権利が失われ、次のような状態になります。
- 毎月分割で返していける権利がなくなる
- 住宅ローンの残り全額を、一度にまとめて請求される
- 請求額には遅延損害金が上乗せされていく
通知に書かれている金額はローンの残高全額ですので、とても大きな数字に見えます。ただ、これは「今すぐ全額用意できなければ、その場で家がなくなる」という意味ではありません。
なぜ届くのか、いつ頃届くのか
この通知は、ある日突然届くものではありません。一般的には、滞納が始まってから次のような順番で進んでいきます。
- 滞納1〜3か月:金融機関から電話・督促状・催告書が届く
- 滞納3〜6か月:期限の利益の喪失通知が届き、残り全額の一括返済を求められる。同じ頃、保証会社による代位弁済が行われる
- 滞納4〜6か月:裁判所から競売開始決定通知が届き、その後で物件の調査に入る
滞納から競売が完了するまでは、一般的に1年前後から1年半程度といわれています。期間は金融機関によって幅がありますので、あくまで目安です。ただ、この先にもまだ時間が残されていることは、知っておいてください。
そのままにしておくと、どうなるのか
一括返済ができない状態が続くと、保証会社が本人に代わって金融機関へ返済を行います。これを代位弁済といい、返済先が金融機関から保証会社に移ります。その後、保証会社が裁判所に競売を申し立て、競売開始決定通知が届きます。
つまり一括返済の通知は、競売よりも手前で届く書類です。
通知が届いたら、まずできる3つのこと
①金額と日付を確認する
通知には、請求されている金額と期日が書かれています。まずはこの2つを落ち着いて確認してください。あわせて、差出人が金融機関なのか保証会社なのかも見ておくと、今どの段階にいるかがわかります。
②ひとりで判断せず、まず相談する
「払えないのだから、誰に相談しても同じ」と感じてしまう方がとても多いのですが、これは逆です。連絡がないまま時間が過ぎると、手続きは淡々と次の段階へ進んでいきます。どう答えればいいかわからない、という状態のままで構いません。お電話をいただければ、ご相談に乗ります。
③任意売却という選択肢を知っておく
一括で返せない場合でも、家が競売にかけられるのを待つしかないわけではありません。債権者の合意を得たうえで、通常の売却に近い形で家を売る任意売却という方法があります。競売より高く売れることが多く、引渡しの時期もある程度ご相談いただけます。ご自分の場合はどうなのか、というところからご相談ください。
よくあるご質問
Q、一括返済の通知が届いた時点で、もう家は残せないのでしょうか?
A、まだ決まったわけではありません。ご収入やご家族の状況、そして住み続けたいのか、売って生活を立て直したいのかによっても、進め方は変わってきます。まずはお電話でご相談に乗ります。
Q、一括では払えないと伝えたら、すぐに競売になりますか?
A、伝えたその日に競売になることはありません。代位弁済、競売の申し立て、裁判所からの通知と、段階を踏んで進んでいきます。ただ、残された時間はお一人おひとり違います。お電話でご相談に乗りますので、まずは今の状況をお聞かせください。
まとめ
一括返済の通知は、金額の大きさに驚いてしまう書類です。けれども、これは競売そのものではなく、その手前で届くお知らせです。内容を正しく理解して早めに動くこと。それだけで、選べる方法はぐんと広がります。
おひとりで抱え込まず、まずはお電話でお話を聞かせてください。早めのご連絡が、選べる選択肢を守ります。
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