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2021/08/21(公開: 2021/05/21)

親子ローンのリスクと任意売却

◆親子ローンとは?

まず、親子ローンとは親子で住宅ローンを借り、返済していくものです。

親子ローンは主に二世帯住宅、または親または子単独で住宅ローンの返済が厳しい場合に利用されています。その仕組みには大きく分けて二つの種類があります。

1)親子リレーローン=ローン引き継ぎ型
高齢でローンを組みづらい場合や返済期間を長くしたい場合に向いているローン

2)親子ペアローン =親子同時返済
ペアローンは収入が低くてローンが組めない、あるいはもっと高額のローンを組みたい場合に向くローン

◆共同責任ローンとは、共倒れのリスクがある

親子ローンは連帯債務であるため、共同責任つまり、“一蓮托生”ローンです。親子ともに責任を持つローンであるため、その最大のリスクは一方または両者の”事情の変化”です。

親子で折り合いが悪くなった、ローンをカバーし合う余裕がなくなった…一方にローンが払えない事情が生じると、もう一方に手助けをする余力がない限り、共倒れになってしまう可能性が高まります。
そもそも、親子ローンとはお互いの弱み(年齢、収入など)を補完しあう、つまり一人では組めない借金が前提なので、両輪の片方に何かあれば、そのリスクが表面化しやいのです。

◆事例紹介

1)20年後の想像ができなかった…親子で共倒れになったケース

<相談者の状況>
Kさん親子 70代と40代
都市銀行借入の親子ペアローン

<経緯と相談内容>
Kさん親子は父親が退職前に家を建て替えました。息子さんが結婚することになり、新婦はご近所で家族ぐるみの付き合いの間柄。自然と二世帯住宅を建てることで話がまとまりました。当時は息子さんが若く、一人ではローンを組めないので、父親とのペアローンで借入をしました。
見込み違いだったのは、息子さんの収入が30代をピークに、減収に転じたことです。昭和時代のサラリーマンと違い、今のサラリーマンの昇給は当たり前ではありません。父親が退職し、年金生活になってもローンは終わらず、住宅ローンを遅れて支払うことが続いていました。

<提案内容と結果>
Kさんは相談の時点ですでに住宅ローンの一括返済請求を受けていました。すぐに任意売却を申し出て、販売活動に入りました。便利のいい場所にある物件ですが、いかんせん二世帯住宅なので、「建物が大きすぎる」のです。その分価格も高いので、買う人が限られてしまうのが難点でした。当初は苦戦しましたが、競売申立ての瀬戸際で任意売却が成立。一家はお嫁さんの祖父母宅に移り、残債は毎月2万円ほどの返済をしているそうです。

<相談者より>
「ローンは男二人がいるので、どうにかなるだろう。」という考えは甘かったのかもしれません。私が年金暮らしになる時には、息子の収入も上がっていると信じて疑いませんでした。残念です。

2)同じ敷地内に息子の家。共同担保の父宅まで差押えに。

<相談者の状況>
Hさん親子 70代(自営業)と40代(元会社員)
地方銀行借入の親子ローン

<経緯と相談内容>
家は同じ敷地に2軒あります。相続の時には分筆して長男には自分の家を、次男(自営の後継者)に私の家を渡そうと思って、同じ時期に購入しました。かなりの頭金を私が出しましたが、息子の家の分と我が家の足りない部分は、親子でローンを組みました。

その後、息子がうつ病を発症しまして。休職期間中に離婚した息子は余計に不安定になり、結局無職となってしまいました。
年金生活者となった私では息子のローンを負担できません。困ったことに息子の家と地続きの我が家は、共同担保です。銀行に何度も頼んだのですが、「息子さんの家と一緒に担保に入っているので、一緒に差押えるしかありません。」と言われ、困り果てていました。

<提案内容と結果>
このケースはとても勿体ないな、と思う内容でした。父親の家は頭金をかなり出していたので、別々にローンを組めていれば少なくとも一軒は差押えを受けなくても済んだはずです。息子の家単体はオーバーローンなので、共同担保に入っている父親の家も売却しないと債権者は一切交渉に応じません。

結果、両方の家を売却せざるを得なかったものの、ローンは完済できました。父親は家購入で多くの老後資金を使い果たしており、次男へ遺す家もなくなったことを嘆いておられました。

<相談者より>
「覆水盆に返らず」ですが、家を息子と一緒に買うべきではありませんでした。頭金を多く入れたのに、両方の家を失ったうえ、手元には資金がほとんど残らなかったのですから。息子夫婦とすぐそばで暮らし、毎日孫の顔を見ながらの老後は私の夢でした。それも今は(長男の)嫁が実家に孫を連れて戻っおり、妻と長男、私で賃貸暮らしです。

時々、生きていることが嫌になりますが、次男の励ましを受けつつ仕事をし、離れて暮らす孫に月1度会うことを心の支えにしています。

3)子どもの離婚で親まで破綻:親子ローン・連帯保証人のリスク

Gさん親子 50代と30代、息子の妻が連帯保証人

<相談者の状況>
息子に二人目の子どもが生まれる際に、二世帯住宅を建てました。孫に囲まれながらの老後、夢でしたよ。新築の我が家に入るときは、初孫の誕生の時と同じくらい嬉しかったのをよく覚えています。頑張って働いてきたことが報われた、と思いました。

<経緯と相談内容>
同居するまでは、私の妻と息子の嫁は仲が良いほうでしたし、同居後は水回りも別にして四六時中顔を合わせないようにもしていました。
ただ、実際に一つ屋根の下に暮らすと、どうしてもお互いの領域の線引きが難しくなります。妻と嫁のどちらが悪い、というより距離感がなくなったことで、トラブルが増えました。私は妻と嫁の間でどちらの味方をするわけにもいかず。同居して2年経ったある日、嫁が孫たちを連れて実家に帰ってしまい、ほどなく息子夫婦は離婚。
息子は私たち親に離婚の原因がある、と言って「この家には住みたくない」と、家を出てしまいました。

<提案内容と結果>
Gさんが相談に来られた際は、勤務先の役職定年(※)により、年収は下がった状態でした。
毎月のローンは20万円ほどにもなり、Gさんだけの力では払えません。家族一緒に組んだローンでしたが、息子には「住んでいない家の責任など持てない。」と突き放されたうえ、元嫁から連帯保証人を外してほしい、という要求に疲れ切っていました。

このうえは、物件を任意売却せざるを得ず、息子さんとその元妻の同意を得る必要がありました。

※役職定年=定年前の一定年齢を境に管理職などから外れ、それまでの職能あるいは職域手当などを廃止され、減収になること。

<相談者より>
家を売るまでにもすったもんだがありました。連帯保証人である元嫁は最初「連帯保証人を外してほしい」の一点張りでしたが、金融機関が応じるわけもなく、さりとて一度契約してしまったローンを覆すこはできません。ローンの一括返済請求を受けた元嫁は、弁護士を通じて自己破産を申請したようです。

自宅は、息子と私で任意売却を終えました。ローンはかなり残ってしまい、金融機関には少しずつ支払うことで様子を見てもらっています。息子は相変わらず他人事のような態度なので、悩ましい限りです。孫への養育費すら払ったり払わなかったりなので、息子は親元に連れ戻し、私が毎月元嫁に養育費を持参して、孫との面会をしています。わびしい生活ですが、子どもの離婚が発端で孫に会えない友人も複数いるので、私はまだマシだ、と思うようにしています。