住宅ローン返済:人生もローンも想定外続き!?
外部参考リンク:銀行員が語る「住宅ローン」の4つの結末 笑顔で完済できる人は少ない現実 ❘ マネーの達人
住宅ローンは予定通りに完済するひとは、全体の35パーセント程度。 これは繰り上げ返済や借り換え、退職金で完済してしまう人がかなりの割合を占めていることが理由です(リンク内図解参照)。
ただし、自己破産件数の増加から推察するとおり、一定割合のローン破綻者がいるがいることは、間違いないでしょう。私たちが恒常的に相談や任意売却業務を承っていることも裏付けとはなりましょう。
『車・家・教育』すべてをシングルインカムでまかなうのは難しい時代
一昔前「サラリーマンすごろく」と称されたように、就職⇒結婚・家族の増加⇒自宅購入⇒退職・老後生活とされていました。老後は厚生年金の恩恵もあり、余裕ある年金に加え、名実ともに自分のものになった、“終の棲家、無借金の家”。
今や、その“上がり”が怪しくなっています。退職金が減らされたり、そもそも出さない、という企業も増えています。年金はiDeCoをはじめ、不足分2000万などとかしましく、すっかり『自己責任』となりつつあります。
不動産価格が上がる時代であれば、住宅ローンが支払えなくなっても、売却してしまえば借金は全部返せるうえ、売却益まで見込めました。しかし、日本では一般に不動産は買った時点が価格のピークです。
利益の出ないことがほぼ確実な対象に、超・長期のローンを組む。これは、スタートから厳しい取り組みです。なぜなら、何らかのアクシデントが生じれば、ゴールが遠のくか、途中棄権もあり得ます。
特に『頭金なしのフルローン』『諸費用も借りた』『完済年齢が上限ぎりぎり』の要素が入っている場合は、家計の収支に注意を払い、収入を上げ、健康維持に努める必要があります。