任意売却で個人再生後の再破綻を回避した名古屋市港区の事例
「家は守れたはずなのに、再生計画終了後に資金繰りが崩れた」
H様(名古屋市港区・44歳/妻・息子)は、個人再生の住宅資金特別条項で一度は立て直しました。
しかしフリーランス転身と同時に新規の借入ができず、住宅ローンの支払いが再び困難に。
私たちは“再延命”ではなく“再出発”を最短距離で実現する任意売却を提案しました。
なお、任意売却の全体像を知りたい方は、「任意売却とは?仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説」をご覧ください。

- この記事の監修者
- 富永 順三 任意売却119番・代表コンサルタント
- ・年間相談件数3,000~5,000件
- ・8割以上の方が相場に近い価格で売却に成功
- ・売却後の残りの返済額:月10,000円前後の方が多数
- ・くわしい経歴→「競売体験者」だからわかります
目次
任意売却で個人再生後の再破綻を回避した名古屋市港区の事例

愛知県名古屋市港区:H様(仮名)
家族:妻・息子/44歳・フリーランス
分譲マンション:住宅ローン残高 :2,980万円/ 時価:2,550〜2,650万円
相談の経緯
お子さまの才能開花に伴い、遠征・指導費・用具などの支出が急増。
会社員時代はカードローン・フリーローンで補填し、のちに個人再生(住宅資金特別条項)で無担保債務を大幅圧縮し自宅は保持。
しかし再生計画終了後にフリーランスへ転身し収入が不安定化。
与信が回復していないため新規借入が不可となり、住宅ローンの遅延が再発しました。
物件・債務の状況
- 住宅ローン残高:2,980万円
- 想定時価:2,550〜2,650万円(名古屋市港区・同規模中古の成約レンジを参照)
- 管理費・修繕積立金:軽微の滞納あり(数ヶ月分)
- 固定資産税:当年度分の未納あり
H様はリースバックを希望されましたが、想定家賃 > 支払余力で不成立。
収入の季節変動が大きい点も家主側の与信評価で不利。
私たちは競売回避と残債の長期小口分割を狙う任意売却を提案しました。
任意売却による解決の流れ
- 査定価格:2,550〜2,650万円
- 成約価格:2,620万円
- 売却諸費用(概算)
- 仲介手数料(3%+6万円+消費税):約94万円
- 司法書士・抹消関係費用:10万円
- 管理費・修繕積立金の滞納清算:18万円
- 固定資産税・清算金:8万円
- 引越し支援金(債権者同意のうえ):20万円
 
- 債権者への配当原資:2,620万円 − (93+10+18+8+20)= 2,470万円(概算)
- 残債:2,980万円 − 2,470万円 = 約510万円
- サービサー交渉結果:400万円の債権放棄(圧縮率約80%)
- 残り110万円を月1万円×110回で分割合意(利息免除・完済扱い)
売却代金から公租公課・管理滞納・抹消費用を先に差し引き、残りを債権者に配当。
足りない分は分割和解で生活可能な水準に調整します。
関連記事:任意売却の流れが図解でわかる!相談から引き渡しまでの手順をやさしく解説
売却活動はこう進めた
- 販売戦略:港区内の実成約単価を精査し、上限寄りの2,650万円でまず反応をテスト。
- 見せ方の改善:不要家具の撤去・簡易清掃・写真差し替え。日照・眺望の強みを訴求。
- 情報展開:レインズ即時登録+SUUMO/アットホーム同時掲載。近隣3社へ重点紹介。
- 内覧→申込:2週目に2組が再内覧、2,620万円で価格合意(−30万円の調整)。
- 関係者調整:債権者の同意取得・配当計算を早期提示。申込から約6週間で決済。
結果とその後
競売を回避し、残債は月1万円の無理ない返済に集約。
H様ご家族は一時的に奥様のご実家へ移り、生活固定費を圧縮。
フリーランス収入の季節変動に耐えられる収支構造に再設計できました。
関連記事:任意売却と競売の違いは?メリット・デメリットを図解で徹底比較
任意売却を終えたH様のご感想

再生で「守れた」はずの家でしたが、収入の波には勝てませんでした。
任意売却で競売を避け、返済は月1万円に。“家を守る”より“生活を守る”という選択をして良かったと思っています。
担当コンサルタントの所感

個人再生は「無担保債務を圧縮して住宅は保持」できる優れた制度ですが、再生後の与信回復には年数を要し、収入が不安定だと再崩れしやすいのが実務の盲点です。
本件ではリースバックの家賃が支払余力を超えたため、任意売却+小口分割和解へ転換。結果として生活再建の速度を優先できました。
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