任意売却で事業の失敗から脱出。住宅ローン滞納を解決した事例
自営業を営む方の中には、「経営が傾いて住宅ローンが払えない」「事業資金の借入と住宅ローンが重なり、生活が苦しい」と悩む方が少なくありません。
和歌山県橋本市のS様ご夫妻もその一人でした。
事業の資金繰りが悪化し、住宅ローンを滞納。競売寸前の状況から、任意売却によって債務を大幅に圧縮し、家族で再出発を果たされた事例です。
なお、任意売却の全体像を知りたい方は、「任意売却とは?仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説」をご覧ください。

- この記事の監修者
- 富永 順三 任意売却119番・代表コンサルタント
- ・年間相談件数3,000~5,000件
- ・8割以上の方が相場に近い価格で売却に成功
- ・売却後の残りの返済額:月10,000円前後の方が多数
- ・くわしい経歴→「競売体験者」だからわかります
目次
任意売却で経営失敗から脱出。住宅ローン滞納を解決した和歌山県橋本市の事例

和歌山県橋本市:S様ご夫妻(仮名)
職業:自営業(リフォーム業) / 年齢:夫42歳・妻38歳 / 家族:子供1人
【分譲マンション】ローン残高:2,650万円 / 時価:1,700万円
相談の経緯
結婚3年目、第一子の誕生を機に「家族で広い家に住みたい」と思い立ったS様ご夫妻。
頭金不要・110%ローンOKという広告に惹かれ、頭金ゼロで新築マンションを購入しました。
当初はリフォーム業が順調で、ローン返済にも問題はありませんでした。
しかし、数年後に取引先の工務店が倒産。売上が激減し、住宅ローンの支払いが滞るようになります。
生活費のために消費者金融から借り入れを重ね、借金総額は200万円を超えました。
返済のために借金をする「自転車操業」が続き、ついに住宅ローンも3か月滞納。
金融機関から「代位弁済通知」が届いたところで、任意売却119番にご相談くださいました。
関連記事:住宅ローンを滞納したらいつから競売か?滞納月数別の対処法を解説
任意売却による解決の流れ
任意売却の交渉窓口となったのは、保証会社から債権譲渡を受けたサービサー(債権回収会社)でした。
住宅ローンの残高は約2,650万円。査定の結果、相場に近い1,720万円で売却が決定しました。
売買代金からは以下の諸費用が控除されています。
| 項目 | 金額(概算) |
|---|---|
| 仲介手数料 | 約60万円 |
| 登記費用・抵当権抹消費用 | 約10万円 |
| 管理費・修繕積立金・固定資産税精算分 | 約15万円 |
| 引っ越し費用(控除・交付) | 約20万円 |
| 合計 | 約105万円 |
諸費用を差し引いた実質送金額は約1,615万円となり、ローン残高2,650万円との差額1,035万円のうち、約930万円(放棄率90%)が債権放棄として承認されました。
残る約105万円については、月1万円×約9年の分割返済を行えば完済扱いとなる条件付き免除(残余免除)の和解契約が成立。
なお、延滞利息(遅延損害金)は全額カットされています。
販売活動は約2か月で成約し、競売を回避。自己資金の持ち出しはゼロで、引っ越し費用も売却代金から控除されました。
売却後は当社でご紹介した賃貸住宅へ転居し、無理のない返済と安定した生活で再スタートを切られています。
関連記事:任意売却後の残債はどうなる?払えない時の対処や時効について解説
売却活動ではこう動いた
経営難で住宅ローンの返済にお悩みの方へ

取材実績:テレビ朝日モーニングショーで当社の任意売却支援が紹介
事業不振・離婚・病気など、返済が難しくなる理由は人それぞれです。
任意売却なら、競売よりも高い金額で売却し、生活再建の道を開ける可能性があります。
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