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2023/05/07(公開: 2022/07/05)

うつ病で住宅ローンが払えない

うつ病やパニック障害をはじめとする心の病は、外見では病気とは分かりづらいため、周りの理解が得にくい傾向があります。それだけに孤立してしまいがち。

生活面にもダイレクトに響きます。特に就労がままならなくなると、たとえ障害年金といった各種の手当てを受け取ることができたとしても、大きな減収になります。勢い、生活は苦しくなります。経済的な問題や不安が経過に響くこともあるため、できるだけ早めに周囲や借入先とも現状を共有しましょう。

 


もしも住宅ローンが払えなくなったら:

住宅ローンは『無理をしない』

支払いは、ギリギリまで無理をしてはいけません。ましてやキャッシングなどで借り入れたお金で住宅ローンは支払っては、行き詰まりに拍車をかけてしまいます。状況が数か月内に元通りにできる見込みであれば別ですが、まずは親族に協力を求めるなどして、当座を切り抜けるのがいいでしょう。

しかし、こころの病も住宅ローン同様に超長期にわたって続く傾向にあります。どうにも払えない場合は、無理をしないこと。特にカードローンや消費者金融などから借り入れをして住宅ローンを払うことのないようご注意ください。多重債務に陥ると、多くのケースで自己破産などを余儀なくされています。

 


◆家は守る方法を探したい

1.消えない住宅ローン
基本的に、住宅ローンは病気や怪我だからといって支払い免除にはなりません。これは、任意売却したあとも借金が残ることからも明白です。
リスケも同様で支払い免除ではなく先延ばしとするのが一般的です。

1-1.リスケジュール

支払いを続けるために金融機関と交渉することをリスケジュールと言い、リスケとも呼ばれます。これは、契約時に取り決めたローンの返済計画に問題が生じた際に、債務者から債権者に申し出て、審査を受けたのち、認可されると可能になるものです。

つまりリスケジュールとは、債権者である金融機関に相談して、支払い計画の変更を認めてもらうのです。種類は主にふたつあり、一般的には返済期間を延ばして、毎月の返済額を減らしてもらいます。あるいは利払いと言って、半年から1年間利息だけ払い、元本部分は残期間の支払いに加算するという方法もあります。

リスケジュールは借金が増えてしまうこともあり、一般に収入や収支が以前の状態に戻る見込みがある際に使う手段となります。

1-2.リースバック

今の家に住み続けたい。生活環境を変えられない事情を抱えた方も多いことでしょう。リースバックは必ず成功するものではないこと。自宅の買主兼家主が現れやすいケースかどうかを客観的な視点で検証しましょう。

<リースバックする際に理解しておくこと>

①安定収入(年金を含む)が必要…賃貸物件となった自宅を借りるには、収入が必要です。

少なくとも同様の物件を借りる際にかかる家賃程度は支払える。…一般に家族が住める家を月数万で借りようと思うのは、非現実的です。

③対象物件や地域が限定されている。…もしリースバックが終了しても、次の借り手がスムーズに見つかる地域、物件、家賃設定の物件であることが前提です。または、買戻し(一旦自宅を売った方が将来、再購入すること)できる目途が立っている必要があります。

 

2.減った収入を補う手段はあるのか?
心身にかなりの支障が生じない病気やケガでは、団体信用生命保険が適用されないものです。では、事前に何らかの手立てや事前の策はあるのでしょうか。

2-1.住宅ローン返済支援保険
住宅ローン返済支援保険というものがあります。これは、契約者が病気やケガで就業できなくなった場合に、住宅ローンの返済を保険でカバーしてくれるものです。この保険は、住宅ローンの融資をする金融機関を通じて、加入することが可能になっています。この保険は、加入者(債務者)が要件を満たす状態(病気やケガなど)になると、一定期間(3年間上限が多い)ローンを保険にて支払うことができるものです。全額支払いが免除されるわけでありませんが、健康や精神、経済状態を立て直す期間に、住宅ローンの心配をしなくていいのは、大きな安心と言えます。

2-2.就業不能保険・所得補償保険
一般的な生命保険金や団体信用生命保険は、亡くなった場合や高度障害を負った際にしか下りません。医療技術の発達で、入院や治療は長期ではないものの、以前のようには仕事ができず、収入減になることがあります。こんな際の保険に、就業不能保険・所得補償保険があります。これは、様々な理由でやむを得ず働けなくなった時の収入を補償する保険です。保険金は契約内容によりさまざまです。補償額を大きくすると、保険料も高いので、多くは生活費の一部補填の枠組みで加入することが多いでしょう。

2-3.傷病手当金や障害年金などの活用も
公的な支援も活用しましょう。傷病手当金や障害年金が受けられるかどうか、公的な窓口に相談します。実にさまざまな種類の支援や給付金がありますので、要件や内容をよく確認してください。


3.どうしても住宅ローンが払えない時は?
保険や国の制度などを活用して、家を守りたいところですが、公的な支援は原則、借金返済に充てることを目的に受けることはできません。治療や生活、子供の教育費を考えると、住宅ローンが払いきれないことも多いでしょう。
そもそも、仕事がままならない状態で、健康な時と同じ水準の生活を送ることは困難です。健康であっても、いつ何時思いもよらない事態になるか分かりません。

経済的な立て直しが難しい場合は、現実を見据えて、何を諦め、何を守るか?を真剣に考えましょう。家は大事ですが、人生や家族ほどの価値はありません。
また、ローンが払えないのは契約不履行ですが、犯罪ではありません(払えるのに払わない踏み倒しとは異なります)。

任意売却することにより、それまで負担に感じていたことにメドをつけ、身軽になったことで、症状が良くなる方もいらっしゃいます。
払えないときはいたずらに無理をしない。臆せず相談をしてみる。悩ましいけれど、払えなくなって、競売で家を差し押さえられる前に、事を進めてみる。
動かないと思っていた歯車を自分で動かしてみることで、自信や確信に繋がったケースもあります。


番外編:任意売却した人たちはどうしているの?

任意売却をなさった方のその後ですが、多くは公的な住宅(県営や市営住宅など)や賃貸住宅に転居なさっています。なかには、実家に戻り、三世代同居をされる方も。

公的な住まいは、事前に家を売却せざるを得ないことを説明し、相応の書面を提出すれば、申し込みができる自治体がほとんどです。賃貸物件も、少し郊外に出れば、賃料の安い空家も多くあります。生家に戻れば、精神的にも経済的にも落ち着き、元気を取り戻す方も少なくありません。

家のローンに思い悩んでいた頃は、どうしたら家を守れるのか、ばかりに思いをめぐらせ、「家がなくなればホームレスになる…」と思い詰めがちです。実は、住むところはたくさんあります。今の状況を基準に(絶対視)することで、自らの視野と選択肢を狭めているケースが多いことに早く気づいてもらえないか…と、私どもは日々相談者に接しながら感じています。

 

任意売却119番