【体験談】税金を滞納し差押え。任意売却で解決した青葉区の事例
固定資産税や住民税など税金の滞納がある場合、 自治体は金融機関よりも先に差押え登記を行うことがあります。
横浜市青葉区のH様も、まさにその一歩手前で相談に来られました。
任意売却119番では、市役所の徴収担当と債権者の双方と調整し、 税金を完納したうえでの任意売却を実現。行政との交渉が必要なケースの事例として、詳しく解説します。
なお、任意売却の全体像を知りたい方は、「任意売却とは?仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説」をご覧ください。

- この記事の監修者
- 富永 順三 任意売却119番・代表コンサルタント
- ・年間相談件数3,000~5,000件
- ・8割以上の方が相場に近い価格で売却に成功
- ・売却後の残りの返済額:月10,000円前後の方が多数
- ・くわしい経歴→「競売体験者」だからわかります
目次
【体験談】税金を滞納し差押え。任意売却で解決した青葉区の事例
神奈川県横浜市青葉区:H様(仮名)
職業:会社員 / 年齢:39歳 / 家族:妻・子ども1人
【戸建て】築11年 / 住宅ローン残高:2,700万円
家庭の崩壊と収入減から、住宅ローンと税金の滞納へ
いわゆる「嫁ブロック(=夫の転退職に妻が反対すること)」を押し切って、希望する会社に転職しました。
年齢的にタイムリミットだと思いました。やりがいを優先させたので、多少の収入減は目をつむりました。
ただ、それがきっかけのように夫婦仲が冷え切ってしまい、妻は子を連れて実家に戻ってしまいました。
弁護士を通じて養育費や婚姻費用を求められたことで、自分の生活もままならなくなり、そのうち住宅ローンや固定資産税を滞納するようになり、自宅には市税の差押えが入る状況に。
延滞税を含めた滞納額は約30万円。横浜市役所に相談するも「全額納付しない限り差押えは解除しない」との一点張り。
どうにもならない閉塞感のなかで、任意売却119番に相談しました。
任意売却による解決の流れ
担当コンサルタントが横浜市の徴収担当と金融機関双方に交渉を開始。
まずは売却代金から税金を優先的に充当することで差押え解除を取り付ける方針を提示しました。
- 住宅ローン残高:2,700万円
- 成約価格:2,580万円
- 固定資産税滞納額:約30万円(売却代金から全額納付)
- 仲介手数料・登記費用など諸費用:約90万円(売主負担なし・売却代金から控除)
- 残債:約240万円(うち120万円は債権放棄、120万円を月1万円×10年で分割返済)
役所・金融機関双方と配分合意を取り付け、決済同日で税金優先充当→差押え解除→抵当権抹消の順で実施。
この一連の手続きには、書類のやり取りや役所の確認も必要なため、実際にはすべて完了するまでおよそ1か月半ほどかかりました。
関連記事:任意売却の流れが図解でわかる!相談から引き渡しまでの手順をやさしく解説
売却活動の進め方
物件は横浜市青葉区の住宅街にある築11年の戸建てで、管理状態は良好でした。
担当コンサルタントはまず、地域の販売動向を調査し、周辺相場よりやや強気の2,600万円で販売を開始。
地元の不動産会社3社と情報を共有し、SUUMOやアットホームにも同時掲載。
室内の印象を良くするため、売主にお願いして一部家具の撤去や簡易清掃も実施しました。
販売開始から10日ほどで最初の内覧が入り、ファミリー層から好感触。
2組目の内覧で購入希望が入り、20万円の値下げ交渉で合意となりました。
その後、売主・買主・金融機関・市役所(税金滞納の担当課)の4者で調整を進め、
契約から約1か月半で決済が完了。差押えの解除手続きも滞りなく進み、競売にかかる直前で任意売却が成立しました。
「税金の差押えがある家は売れない」と思い込んでいたH様でしたが、市役所と金融機関の両方に早い段階で交渉方針を示したことで、結果的にスムーズな売却と再出発が実現しました。
任意売却を終えたH様のコメント

税金をすべて納付して任意売却が成立しました。住宅ローンは一部残りましたが、仕方がありません。
家は一人で住むには広いので、売却するのは構いません。
ただ、売ってしまうと子供たちとはもう一緒に暮らせないのだな、という実感が強くなり、それが一番辛く感じました。
今は売ってすっきりした気分と、寂しい気持ちがないまぜになっています。
担当コンサルタントの所感

地方税の滞納は、今後ますます強制的な徴収姿勢が強まる傾向にあります。
給与・預金・不動産など、資産の差押えが早期に行われるケースも増えています。
生活再建を目指すうえでは、支払いの優先順位を「生活費 → 税金 → 借入れ」の順に整理することが重要です。
滞納が少額のうちに動ければ、任意売却によって無理のない形で整理できる可能性が高まります。
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「差押え通知が届いた時点」での行動が、命運を分けます。
放置してしまうと、差押え登記や競売手続きに進み、解決の自由度が一気に下がります。
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