税金滞納で自宅が公売に?任意売却で再出発できた札幌市中央区の事例
札幌市で「公売(こうばい)の予告が届いた」「どこに相談すべきか分からない」というご相談が増えています。
本稿では、税金滞納で自宅が公売にかかったK様(73歳・札幌市中央区)が、任意売却で公売取り下げ・完納に至った事例を、実務の流れと費用内訳まで具体的に解説します。
なお、任意売却の全体像を知りたい方は、「任意売却とは?仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説」をご覧ください。

- この記事の監修者
- 富永 順三 任意売却119番・代表コンサルタント
- ・年間相談件数3,000~5,000件
- ・8割以上の方が相場に近い価格で売却に成功
- ・売却後の残りの返済額:月10,000円前後の方が多数
- ・くわしい経歴→「競売体験者」だからわかります
目次
札幌市:任意売却事例「税金滞納による差押を回避し、自宅売却で完納」

家族:妻(70歳)/ 大型犬1頭
物件:一戸建て(築28年)/ 住宅ローン残高:なし / 時価:3,000〜3,200万円想定
現役を退いたK様は、税金(固定資産税・住民税)の納付管理が後回しになり、延滞税を含め約700万円の未納へ。
役所から督促が届くたびに「長年税金を払ってきたのに、なぜここまで言われなきゃならん」と不満を募らせ、窓口で声を荒げるほど感情的に。
やがて差押通知が届き、職員との関係は悪化。公売開始決定の直後、会社を継ぐ息子様から任意売却119番へ相談が入りました。
家族の決断と方針転換
息子様は、険悪な雰囲気を心配して「もう家を手放して楽になろう」と提案。
最初、K様は「俺の家を売るなんて、役所に負けたようで癪だ」と頑なでした。
しかし、妻の体調悪化と老朽化した家の維持費を前に、ようやく現実を受け入れることに。
息子様を通じて札幌市に相談したところ、「売却で滞納税を完納できる見込みがあるなら、公売手続きを停止する」との条件を提示されました。
任意売却による解決の流れ
- 滞納主体:札幌市(地方税)
- 査定価格:3,000〜3,200万円
- 成約価格:3,100万円(相場よりやや控えめだが、築年数・修繕費を考慮し早期売却を優先)
売却代金の使い道(概算)
- 滞納税・延滞税:約700万円(完納)
- 仲介手数料(3,100万円×3%+6万円+消費税):約110万円
- 諸費用(登記・測量・収入印紙 等):約30万円
- 手元資金:概ね2,260万円(生活再建・住み替え原資)
無事に公売は取り下げられ、税金も全額納付。
K様は「役所に頭を下げるのは嫌だった」と言いながらも、“自分の手でケリをつけた”形で終えることができました。
売却活動の進め方
物件は中央区の住宅街にあり、土地面積約60坪、建物延床38坪。
駅徒歩15分と利便性は標準でしたが、日当たり良好で車2台駐車可能。
販売戦略は次のとおりです。
- ターゲット想定:ペット共生ニーズのあるファミリー層(大型犬可が強み)
- 販促:地場仲介3社へ情報連携+ポータル(SUUMO/アットホーム)同時掲載
- 内覧準備:外構の簡易清掃・生活感の整理・ペット臭対策を実施
- 反響:初回内覧から10日で申込 → 2週間で売買契約
開始から約3週間でファミリー層から申込が入り、3,100万円で成約となりました。
任意売却を終えたK様の声

あの時は、役所に負けた気がして意地になっていました。
でも息子の顔を見て、家を守るより家族を守る方が大事だと気づいたんです。
今は肩の荷がおりて、夜もよく眠れます。
担当コンサルタントの所感

税金滞納の公売は進行が速いため、感情的な対立で時間を失うのが最大のリスクです。
札幌市のように、任意売却で納付資金を確保できるなら協議に応じる自治体も少なくありません。
放置せず、早い段階で専門家へご相談ください。
任意売却後の暮らし
ご夫婦と愛犬は札幌市豊平区のシニア向けマンションへ転居(家賃約9万円)。
共用ドッグラン付きで、維持管理の負担が大きかった戸建て時代よりも生活コストと手間が軽減しました。
公売(または競売)の予告が届いた方へ

取材実績:テレビ朝日スーパーJチャンネルで当社の任意売却支援が紹介
「公売(または競売)の予告が届いた」「税金が払えない」。
そんなときでも、任意売却で現金化→納付→取り下げという現実的な道筋があります。
数字と期限を揃えるのがカギです。私たちが最短の段取りを組みます。
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