他社で売れなかった家が任意売却できた事例。買い手がつかない原因と対策
神奈川県横浜市で実際にあった任意売却の事例です。
情報通信会社に勤務する曽根様(仮名)は、収入減少により住宅ローンの返済が厳しくなり、任意売却を決意しました。
しかし、最初に依頼した不動産会社では「債権者の指定価格が高すぎて家が売れない、買い手がつかない」という壁に直面。
時間だけが過ぎ、競売の期日が迫る状況となりました。
本記事では、当社がどのように債権者と交渉し、適正価格での任意売却を実現して競売を回避したのかを解説します。
なお、任意売却の仕組み全体を知りたい方は「任意売却とは?仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説」をご覧ください。

- この記事の監修者
- 富永 順三 任意売却119番・代表コンサルタント
- ・年間相談件数3,000~5,000件
- ・8割以上の方が相場に近い価格で売却に成功
- ・売却後の残りの返済額:月10,000円前後の方が多数
- ・くわしい経歴→「競売体験者」だからわかります
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他社で売れなかった家が任意売却できた事例|買い手がつかない原因と対策

神奈川県横浜市:曽根様(仮名)
職業:情報通信会社勤務 / 年齢:43歳 / 家族:妻・子ども2人
【分譲マンション】築15年 / ローン残高:約2,000万円 / 時価:1,400万円
ここから、実際の任意売却の経緯と、同じように「売れない」と悩む方が注意すべきポイントを紹介します。
相談の経緯
15年前に3LDKマンションを3,650万円で購入。
頭金650万円、ローン3,000万円を都市銀行で組みました。当時の年収は900万円あり、支払いは問題ないと考えていました。
しかし、景気の悪化や子どもの教育費の増加で家計は圧迫。年収が半減し、ローンの支払いが困難になりました。
地元の不動産業者に相談したところ、「債権者の同意がなければローン付き物件は売れない」と説明され、任意売却を申請。
しかし、債権者(サービサー)からは「1,900万円以上でなければ売却を認めない」という回答でした。
当時の相場は1,400万円前後。近隣の同じ間取りの部屋もその価格帯で売れていたため、当然ながら買い手がつかず、3ヶ月間1件の内覧もなし。
時間だけが過ぎ、競売の日が迫っていました。
解決にあたって重視したポイント
高すぎる売り出し価格を是正し、競売回避を最優先に

売りに出して3ヶ月も経つのに、一度も内覧したいという方さえいませんでした。
隣近所が500万円近くも安く売りに出しているのですから、当然です。
とにかく売れる価格で売りに出すことが緊急課題だったので、何度も何度も債権者とかけあって、少しずつ売り出し価格を下げました。
最終的には相場の1,400万円で売ることに同意してもらえて、なんとかぎりぎりで競売を回避できました。
【担当 富永より】
債権者は「なるべく多く回収したい」という立場にあるため、売り出し価格を高く設定しがちです。しかし、市場実勢から乖離した価格では、買い手はつきません。
任意売却では、「債権者が納得する最低ライン」と「市場で売れる現実的な価格」の両立が成功の鍵です。今回のように、その調整をいかに早く行えるかが結果を大きく左右します。
実際の手続きと結果
当社が中心となり、サービサー・買主・司法書士と連携。引渡しまで無事に完了しました。
最終的には1,400万円で売却が成立し、競売にかかる手数料や遅延損害金の追加発生を防ぐことができました。
ただし、滞納期間が約1年半に及び、遅延損害金や管理費・税金なども加算された結果、売却後も約1,200万円の残債が残りました。
当社ではその後も曽根様に対し、分割返済や債務整理の方法についてアドバイスを行い、無理のない再スタートを支援しました。
関連記事:任意売却後の残債はどうなる?払えない時の対処や時効について解説
任意売却を終えた曽根様のご感想
いろいろ尽力いただき、ありがとうございました。
こちらに相談する前に、サービサーに「1,900万円以下では売ってはいけない」と言われていたので、もう金額交渉の余地はないと思っていました。
しかし、交渉すればなんとかなるもんですね。
富永さんの「売れなくて困るのは曽根さんだけではありませんよ。サービサーだって困るんです。」との言葉に、目からうろこが落ちる思いでした。
しかし、正直言ってやっぱり悔しい思いも残ります。私の元には、ローンの残額に加えて、遅延損害金・競売にかかった費用 、合わせて1,200万円もの借金が残りました。
月々2万円づつの分割で無理なく払っていっているものの、家を失ってなおこんなに多額の債務が残るのは納得できません。
せめて、もう少し早く売れていれば、競売費用の分(100万円以上だと聞いています)だけでも助かったのにという後悔がぬぐい切れません。
売れない我が家を気にしながらも無為に過ごした3ヶ月間が悔やまれてなりません。
あの間、もっとサービサーと価格交渉をしていたら、もっと早く解決できていたろうと思います。
他社で売れなかった、競売が迫っている方へ

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競売の手続きが始まると、買い手の確保や債権者との交渉が一気に難しくなります。
そのため、通知が届いた段階で「すぐに専門家へ相談すること」が何よりも重要です。
任意売却に精通した担当者がいれば、債権者との交渉のうえで残債を圧縮することもまだ可能です。
「他社で売れなかった」「競売が迫っている」方へ
債権者の指定価格が高すぎて売れない場合でも、交渉により柔軟な対応が可能なケースがあります。
状況をお聞かせいただければ、最適な方法を無料でご提案いたします。
※お急ぎの方はお電話が確実です(受付時間 9:00〜23:00)
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