不況が事業を直撃。客足が途絶えた上、改装費用の返済が…
[自営業の方] 不況が事業を直撃。客足が途絶えた上、改装費用の返済が…
岐阜県可児市
T・K様ご夫妻
職業:自営業
年齢:40歳代
家族:夫婦二人
【店舗付き住宅】
時価:950万円
ローン残高:2100万円 + 500万円(事業資金)
ご相談の経緯
夫婦で飲食店を経営しておられました。
お店の売り上げが順調に伸びてきたので、思い切って資金を借り入れ、全面改装されました。
ところが翌年、世界同時不況の影響が街を直撃、周辺の工場や会社からどんどん人が減り、またたく間に客足が遠のきました。
売上はなくても経費だけはどんどん出て行き、仕入れ先への買掛金も無理を言って待ってもらうようになりました。
滞納も重なり、「お詫びに死ぬか、夜逃げをするほかないか。」と言い始めたご主人の姿を見かねて、奥様がインターネットで見つけた任意売却119番にお電話をくださいました。
解決にあたって重視したポイント
- 収入源(店)を失うので、残債をできるだけ圧縮したい
- とにかく、前向きな気持ちで新生活をはじめること
ご相談から解決までの流れ
K様(奥様)のご感想 ~すべての手続きを終えられて~
文字通り、一から出直します。
今は結婚当時そのままの、何もない状態です。でも幸い、元気で料理も作れます。
以前から農業に興味があり、材料の生産から料理まで自分たちでできるといいね、と話していました。そこで家の売却を機に、見知らぬ場所に引越しました。
地域の就農支援制度に応募しました。ここでは住居費も格安で農業のイロハを教えてもらいながら暮らしています。
店を失う=人生の終わりではない、と夫が理解してくれたのがよかったです。
夫も自然に囲まれた環境でいきいきしています。
当初は自己破産も考えましたが、自分達で作った借金なので、わずかずつ(月々1万円)ですががんばって返しています。
本当に御世話になりました。
【相談員より】
ご主人は当初、かなり気持ちが沈んでおられ、なかなか心を開いていただけませんでした。奥様の仲立ちにより、解決ができたようなもの。お店の引渡し時にご主人が男泣されるのを見て、奥様も私ももらい泣きしました。いつかは店をまた持ちたいとのこと、今後のご健闘を願っています。