頭金なしで住宅ローンを組んだ会社員が任意売却で再出発した兵庫県尼崎市の事例

「頭金なし」で住宅ローンを組んだ場合、数年後に返済が厳しくなるケースは少なくありません。

特に、収入減やカードローンとの併用で支払いが滞ると、競売のリスクが高まります。

本記事では、そんな状況から任意売却で再出発を果たした会社員の事例をもとに、解決までの流れを解説します。

なお、任意売却の全体像を知りたい方は、「任意売却とは？仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説」をご覧ください。

相談の経緯

「頭金０円でも家が買える」という広告を目にし、当時34歳だったS様は思い切って自宅を購入。

しかし、貯金もなく、諸費用まで含めて全額ローンを組んだことが後の負担となりました。

数年後、生活費の不足を補うために消費者金融から借り入れを開始。住宅ローンとカードローンの二重返済が続き、徐々に支払いが滞るようになりました。

督促状が届き、ついには裁判所からの通知を受け取ったことで「もう限界だ」と感じ、任意売却119番へご相談いただきました。

任意売却による解決の流れ

ご相談時点では、住宅ローン残高は約3,800万円。
物件の査定価格は2,200万円で、ローン残高との差額は約1,600万円ありました。
債権者は大手都市銀行A社で、すでに保証会社に債権が移転済みの状態でした。

弊社ではまず保証会社との直接交渉を行い、
売却価格2,200万円での任意売却を承諾してもらいました。

売買代金からは以下の諸費用が控除されています。

諸費用を差し引いた実質送金額は約2,079万円。
これにより残債約1,600万円のうち、約1,440万円（放棄率90％）を債権放棄として認めてもらいました。

残る約160万円については、S様がご両親から支援を受けて一括返済。
債権者との和解書上も「任意売却後に全額弁済済み」として整理され、
延滞利息（遅延損害金）はすべて免除されました。

販売活動は約2か月間で成約し、競売を回避。
S様は現在、家賃7万円の賃貸マンションで生活を立て直し、
「今度は少しずつでも貯金して再出発したい」と前向きに話されています。

関連記事：任意売却後の残債はどうなる？払えない時の対処や時効について解説

相談員のコメント

「頭金ゼロ住宅ローン」は一見魅力的に見えますが、予期せぬ支出や金利上昇が起こると返済計画が一気に崩れます。

今回のS様のように、早い段階で任意売却を選択できたことで、競売や破産を避けることができました。

任意売却では、引越代の確保・残債の大幅圧縮・長期の分割返済交渉など、債務者に有利な条件を整えることが可能です。

「家を失っても人生は終わりではない」そう感じていただける事例となりました。

関連記事：任意売却で引越し代を確保するコツ

住宅ローンを払えない悩みは任意売却で解決できるケースがほとんと

取材実績:テレビ朝日モーニングショーで当社の任意売却支援が紹介

任意売却は、住宅ローンの支払いが難しくなった方に最も多く選ばれている解決方法です。

金融機関や保証会社との交渉を適切に行えば、引越代の確保や残債の大幅カットも可能です。

任意売却119番では、全国で数多くの解決実績を持つ専門相談員が、最後までサポートしますので、まずは無料相談いただければと思います。

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