ペアローンと任意売却のリスク
任意売却のご相談でも増えているペアローン解消についての相談。
共有名義や多くは離婚に際し、自宅の処分や所有権の移転、ローンの責任の一本化など、いずれも進めることが困難です。
・オーバーローン(家の価値<ローン残高)のケースがほとんど
・ローンを独りにまとめるには、かなりの年収が必要
・借り換えるにも相応の費用がかかる など
このような事情から維持するのも難しければ、売ることもままならないというケースが発生しているのです。
東洋経済新聞社:👉👉パワーカップルの7割が使う「ペアローン」のワナ
マイホームを購入する共働き夫婦が利用するのは普通になっている。住宅ローンを利用した世帯のうち29.4%が、世帯主と配偶者の「ペアローン」だった。共働き世帯に限定すると、ペアローンの比率は半数近い46.9%にまで達する。
ペアローンのメリットは借入額が増える、夫婦それぞれが住宅ローン控除を受けられ、夫婦で別々の金利プランを選べる(借入先の規定による)こと。反対にデメリットとしては、トータルコストが増える。多額を借りると、返済中にどちらかが収入減などに陥った場合、返済できないリスクが高まることである。
そして共有の最大のリスク、離婚。資金的に相手の分を買い取る余裕がないと、婚姻関係の解消はできても借金やさまざまなリスクを解決できない。マイホームは関係維持努力とともに、長期的な視点に立つ必要がある。