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2021/09/05(公開: 2019/08/06)

(33)住宅ローン、養育費、慰謝料…離婚で生活苦に陥った夫たち

離婚で生活苦に陥る元夫たちの悲鳴

住宅ローンに関するお問い合わせを承っていますが、相談の背景にあるのは離婚であることが大多数です。夫婦仲が問題なかった折に、家を購入し、いざ離婚となると大きなお荷物となるのが住宅ローンです。

実際、住宅ローンの主債務者であることが多い男性側より、『自身の生活費、養育費、慰謝料に加えて、住宅ローンやその維持費まで支払えない』という声を多く聞きます。

“その時の決意”は続かない

『離婚時には、住宅ローンも養育費も支払うって夫側が言い出したんです。離婚公正証書も作ろう、と。それなのに、こんなに早くどちらも支払わなくなって。給与差押えしようと思ったら、会社は辞めていて、連絡がつかないんです。』
こんな相談があとを絶ちません。

約束したその時は本気でも、時間の経過は残酷なまでに人を冷静にします。また、実際に離婚後の生活が実際にスタートしてみると、今までと同じ給与で住宅ローンと養育費を支払い、自身の生活費を捻出し続けるのは苦しい、と仰る方が多いのです。

経済的に苦しくはなくとも、時間の経過とともに心境や環境の変化も生じがちです。特に、離婚した一方が再婚をした場合や新しいパートナーを得た時です。離婚時の『約束』について負担をする側と守ってほしい側。離婚後の約束期間が長ければ長いほど、負担が重ければそれだけ、最後まで守られる可能性は低くなりがちだ、と覚悟すべきでしょう。

■相談事例■

1)何もかも払え、と言われても…

<状況>
Dさん 30代 福岡市 3年前に離婚済
男性 サラリーマン(住宅ローンの主債務者)
女性 パートタイマ―(ローンの連帯保証人)
ローン残期間30年
離婚後、夫側が月9万円の住宅ローンと4.5万の養育費を支払い中

<相談内容>
家を買って2年目に離婚しました。とにかく束縛と指示の多い元妻でした。家への執着もすごくて、物件に住み続けることは、絶対条件でした。交渉には全く応じない性格だと知っているので、あっちが言う条件は全部受け入れるしかなくて。子どもとの別れは辛かったけれど、それ以上にこっちが病んでしまいそうなほど、元妻との生活は苦痛でした。
でも、離婚して3年が経った今、僕の状況は大きく変わりました。父親が亡くなり、母親の介護が僕の役目になりました。持病と障がいのある母を看るには、以前の仕事を辞めるしかなくて。帰郷して再就職しましたが、収入は以前の半分程度、手取り20万です。養育費は親としての責任ですから、何が何でも払いますが、あと30年の住宅ローンはとても負担できそうにありません。元妻は『約束したでしょ!あなたの義務じゃないの!』の一点張りです。

<面談・方針>
問題は、離婚後も物件に住んでいる元妻が退去するかどうかでした。Dさんからの連絡には一切返事がないまま、ローン滞納に陥りました。当然、連帯保証人である元妻にも債権者から請求が行ったため、今度は弁護士を通じて『離婚時の約束を履行せよ。さもなくば法的手段に訴える』と連絡が来るようになりました。D氏は養育費は支払っていたものの、住宅ローンは支払う余力がありません。

<結果>
元妻は銀行の保証会社より一括返済請求を受けた際、競売予告を受けてはじめて元妻は現実を理解したようです。競売になれば、連帯保証人である自分にも大きな借金が残ると判断した彼女は自ら「任意売却に協力する。ただし、退去費用はD側で負担してほしい。」と申出がありました。
元妻の同意を得たことで、任意売却の条件が整い、売却活動が進みました。
売却後、元妻側は種々納得しかねているようで、その後も弁護士を通じていろいろな要求を受けたそうです。D氏は「今の私からはむしり取るものはないので、静観します。養育費はもちろん払い続けますが、ダブルワークをして、子どもの大学費用は貯金していこうと思います。」と話していらっしゃいます。

2)離婚時、妻が住宅ローンの連帯保証人から抜けることを要求

<状況>
Gさん 30代男性 さいたま市 離婚調停から裁判を経て離婚済
元夫 会社員
元妻 無職
夫婦共有 ローン残期間21年 残債2600万(時価1950万)

<相談内容>
結婚した際、妻の実家近くにマンションを購入。一人娘の妻は結婚後も実家に入り浸りで、平日は一人暮らしの状態でした。義両親の干渉もひどく、夫婦で喧嘩をすれば、義両親が乗り込んでくる始末。僕の給与明細やクレジットカードの明細まで把握されるプライバシーのなさに、たまりかねて離婚調停を申し立てました。挙句妻からは、身に覚えのない家庭内DVやモラハラ被害のでっち上げまで飛び出しました。

調停が不調に終わり、離婚裁判を経てやっと離婚できたのですが、条件として住宅ローンの連帯保証人を私の両親などに変更しろ、さもなくば売却してローンを清算しろ、と。連帯保証人について、ローンを組んだ金融機関の答えは、NOです。私単独では収入が多くないせいか、借り換え審査も下りず、毎日のように留守録やメール、ラインで「ローンから解放しろ!」とメッセージが入ります。裁判で借金も増えており、早くこんな生活から抜け出したいので、こちらに相談しました。

<面談・方針>
こういった、“できない要求”をされているケースは多々あります。借金の連帯保証人を抜けることは至難の業です。原則は、その保証人が亡くなった際、別の方を立ててください、と金融機関が求めるものです。離婚などの借り手側の都合で簡単に変更できたり、外せるものではありません。
Gさんの場合は、単独で借り換えができなかったことで、元妻の要求に応える取れる手段が「ローンを一括で支払い完済する」か「売却」しかなくなります。しかし、売却額よりローン残高のほうが多いので、売却時の差額の用意が必要です(通常売却の場合)。Gさんには借金こそあれ、預貯金や他のローンを組む余裕はありません。

<結果>
Gさんは長年のトラブルで、すっかり疲弊していました。物件や結婚生活、何より元妻さんとの連絡や関係を絶ちたい、との希望が強くありました。そのため、弁護士を通じて自己破産を申請し、元妻家族総出の嫌がらせとも言える連絡についても、法的な手段に出ることを書面で警告してもらいました。
相手側も弁護士を立てたことで、お互いの弁護士を通じて物件を任意売却することでまとまりました。

3)家の名義(所有権)だけ妻に変更し、銀行から一括返済請求を受けた

<状況>
Wさん 40代男性 大阪府豊中市 離婚済
夫 会社役員(法人経営者)
妻 フリーランスの講師、W氏法人の元役員

<相談内容>
私が離婚の有責者(原因がある)です。妻から慰謝料として、家を妻名義にするよう求められ、その手続きをしました。
住宅ローンと事業借入は、同じ銀行でしており、それぞれ自宅に抵当権が設定されています。銀行の担当員には、事の次第は話していたので、てっきり銀行側は承知しているもの、と思っていました。
その後、会社の運転資金の借入枠を増やしてもらうために銀行に審査を依頼したところ、結果どころか「住宅の名義を勝手に他者(元妻)へ変更しているうえ、運転資金として貸し出した資金の用途に疑念がある。住宅ローンとともに一部の事業貸出しについては、一括返済をするか、他銀行で借り換えて欲しい。」と言われたのです。
たしかに事業資金については、元妻が法人役員を退任する際の退職金として一部使っていました。元妻に連絡を入れても私とは一切口をききたくない、と拒絶されており、さりとてお金は急に用立てられる額ではなく、相談に至ったのです。

<面談・方針>
住宅ローンが残ったまま、金融機関の承諾なく所有権移転(名義変更)をするのは契約違反です。いくら住宅ローンの支払いが問題なくても、です。住宅ローンの債務者であるW氏はすでにその家に住んでおらず、名義は勝手に元妻へ変更していたこと、事業資金の一部を実質的には離婚時の財産分与や慰謝料として使っていたことが問題視されたようです。

返済を求められている借金については、資金のメドがつかない以上、売却せざるを得ない状況です。銀行は抵当権をつけていますので、所有者の元妻の意向がどうであれ、W氏が返済できない以上、競売を覚悟せねばなりません。取り急ぎ、元妻へはまず書面で事の次第を案内し、その後訪問をして面会をすることができました。

<結果>
結果的に自宅は売却することで話がまとまりました。元妻側へは、代償金を分割で支払うことで納得してもらい、有利な金額で売却することができました。結果的にW氏の借金は不動産の売却によってほとんどが弁済でき、他の担保物件を差し入れることで決着しました。法人運営に影響がでなかったことは幸いです。

あとがき

当方は“任意売却の相談窓口”であり、また弁護法への抵触懸念もあるため、離婚や財産分与などに関する法律的な見解や質問にはお答えしかねます。しかしながら、離婚時の条件や折り合いがつけば、任意を含む売却をしたい、という方も少なからずいらっしゃいます。

離婚と住宅ローンは、本来別に考えるものです。理由は、借金の契約は、その後の債務者の動向に影響を受けないからです。

しかし、住宅ローンと離婚は深く関わりがありますので、後半で事例を踏まえながら理解を深めていただけるように解説していきます。なお、純粋な法律相談、つまり慰謝料や養育費、税金、名義移転に関しては、弁護士などの士業にご確認をお願い致します。