○離婚と再婚は、任意売却に関係するのでしょうか?
相談者:岡山県在住 Fさん(男性 40代)
状 況:離婚前に前妻と共有で自宅を購入。離婚後は元妻がローンなどを負担する約束で住み続けている。残債約1800万。家の時価は1200万円前後。
前妻から『病気でローンはもう払えません。』との連絡があった
前妻との離婚後、まったく連絡を取り合っていなかったFさん。突然、元妻から手紙が届きました。『入院している。住宅ローンはすでに3か月滞納している。売却か競売か、と言われているので売却を手伝ってほしい。』とありました。慌てて住宅ローンの借入先である住宅金融支援機構に相談をすると、『今の住所や勤務先の連絡とともに、任意売却の申出書を送ってください。』と言われたのです。
再婚相手に影響はでないのか?
Fさんが最も心配したのは、住宅ローン事故のために被る影響と再婚した妻への影響でした。妻は金融機関に勤めており、夫がブラックリスト(信用情報に問題がある)では金融機関勤めの現妻が困ったことにならないか、と不安を感じていました。
住宅ローンと再婚相手は無関係
当然、今の奥様は住宅ローンに無関係ですし、配偶者の信用情報に問題があるからといって、職場を追われたり、処分を受けることは考えづらいでしょう。
Fさんと前妻が協力して任意売却へ
Fさんと前妻はお互いに直接のやり取りは避けたい、とのことでした。そのため、両名の理解を得たうえで私どもが仲立ちする形で任意売却をしました。
《まとめ》
・債務は、契約に関わった人に影響がでる
・ローンに関係のない人に請求がいくことはない(債務を相続した場合は除く)
・関係者の同意や協力が得られるならば、当事者が必ずしも会う必要はない。
※ただし、離婚した相手に直接「任意売却119番」から連絡を入れることは、トラブルにつながりやすいため、お引き受けしかねます。関係者への最初の連絡は、所有者からお願いしています。