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コロナ不況3:各金融機関の動きと各自の決断

危機に備えるにも、段階がいくつかあります。今回のコロナウィルス感染に関しては、収束までにかかる時間と、もとの状態に戻るまでの期間の両方を考慮する必要があります。

現在の状況が収束あるいは終息しても、皆が観光や外食などをする安心感や費用があるわけではなく、特にサービス業やそれに関連する業種への悪影響は未知数です。

私見ではあるものの、経済的には、大震災やリーマンショック後によく似た状況になると思われます。一旦景気が後退局面に入ると、その影響は長期化するのが常です。コロナウィルスの感染拡大は、サービス業にとどまらず、多くの業種で影響を受けるのは必至でしょう。


●公的な支援はどの程度見込めるのか?

給付は震災より限定的になる可能性大

コロナ不況は震災の場合と違い、その経済的な損失がいくらかを算出するのは難しいケースが多いと予想します。

雇い止めや減収の原因がコロナウィルス関連、と断言できるのはごく一部でしょう。特に減収などは、サービス業関連で即雇止めとなった人なら因果関係は証明しやすいのですが、フリーランスや外注方式の場合、仕事が減ってもそれがコロナ関連が原因なのか特定するには、依頼元に証言してもらう必要がある、という非現実的なこととなりかねません。


●ローン返済が支払いが厳しいとき、どうすべきか?

まずは借入先への相談が先決

融資に関しては、国も金融機関も以下に一部を照会の通り、一定の対応方針を打ち出しており、ローン返済が厳しい方はまず、借入先に相談をなさってください。

★アルヒ:新型コロナ 住宅ローン返済が延滞する前に

https://magazine.aruhi-corp.co.jp/0000-3305/


★全国銀行協会:新型コロナウイルスへの対応について
https://www.zenginkyo.or.jp/topic/covid19/


★信用情報:全国銀行個人信用情報センター:
 『個人信用情報の登録について』
https://www.zenginkyo.or.jp/pcic/info/15580/


●抜本的な改善が見込めない場合は、早期の決断が有効
追加融資を受けたり、返済計画を見直しても問題の先送り、あるいは悪化となることが明白な場合は、仕切り直してしまうほうが得策である場合が少なくありません。いずれ破綻するならば、苦しい期間は短いほうがいいのです。

無理を重ねている間の精神的な苦痛もその理由ですが、先送りにすればするほど、決断力が鈍ります。それは「これまでの苦労が無駄になる」と思い、損切りや仕切り直しに迷いが生じるからです。また、年齢を重ねるごとに建て直しに必要な時間やエネルギーの確保が難しくなります。

実際、債務整理を例にとってみれば、30代と50代ではその後の生活再建にも大きな違いが出てきます。若い時にリセットをすれば、苦い経験を糧に同じことをやり直すこともでき、ローンを借られる可能性も高まります。もっとも立ち直りが苦しいのは、長年心身ともに疲れ果てるほど支払いに苦労した挙句、破産する費用はおろか直近の生活にも事欠くほど無理をしたケースです。

どのような進め方をするにしろ、ある程度の余力は必要です。


【あとがき】
不動産の活況ぶりを耳にすることが増えた数年前のことです。

その1年ほど前に任意売却を終わらせた相談者から連絡が入りました。
「お久しぶりです。任意売却の時はお世話になりました。今回、相談の時の案内通り、残債務が債権譲渡されました。新しい債権者との交渉方法について聞いてもいいですか?」との切り出しでした。

ご案内のあと相談者から『世間では、アベノミクスや好景気が騒がれていますが、神戸は震災後から景気は悪いままです。一部は景気がいいのかもしれませんが、実感は全くないですね。』

この方は被災者向け住宅ローンを借りて家を購入したものの、震災後大幅に減収となり、そのまま20年あまり頑張っていました。しかし、定年を迎えて支払いができなくなり、家は失ってなお多くの借金を抱えたまま老後を迎えます。


もうひとつは筆者のごく近しい人のことです。東日本大震災が発生した時、東北で注文住宅を新築中でした。家の購入はキャンセルできないため、当然工事続行です。断続的な余震が続くなかも施工は進み、数か月遅れて引渡しを受けました。
勤務先が一部被災し、休業期間を経て業務縮小したことから、給与はこの9年下がったままです。被災前の給与を前提に組んだローンだったので、支払いは楽ではありません。『一旦落ち目になると、元に戻すのって、以前の何倍ものエネルギーが必要なんだ。あと10年もしないうちに定年だけど、ローンはとても終わらないね。払えない時の覚悟はしているけどね。』と。

将来は予想しがたいものですが、今回の影響が最小限で済むことを願うばかりです。