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『役職定年』と任意売却

◆老後破産の足音『役職定年』
老後破産という言葉は、すっかり浸透しつつあります。
実は、前段階に”役職定年”があるのをご存知でしょうか。
役職定年とは、大企業を中心に導入されている人事制度で、一定(多くは55歳前後)の年齢になると、それまでのポストから外れ、関連会社への出向や他部署への異動を促すものです。その際、役職が外されますので、管理職手当もなくなります。そして会社はこの制度で、中高年の人件費を抑え、人事面での体制の刷新を図ります。

会社の理屈や狙いは理解できますが、当事者にとってみれば死活問題です。
50代半ばと言えば、多くの人が子供の教育費負担のピークを迎えます。これに加え、住宅ローンや車、保険料などの負担があれば、月数パーセントの給与カットでも厳しいことでしょう。

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◆寿退社と扶養枠内就労のリスク
特に、平成ヒト桁時代に大企業勤務の場合、妻は結婚あるいは第一子出産の際に退職しているケースがほとんどです。第二子、三子を産み育てている間に社会経験から切り離され、子育てが落ち着いて仕事を探しても、単純作業に近い仕事を扶養枠内で得るようになります。しかし、この場合のほとんどは、「子どもの部活動や塾費用の補填に充てる」目的で、将来のリスクを踏まえた就労ではないでしょう。


◆中高年の自己破産の増加

最高裁判所の司法統計によると、2016年の自己破産の件数は前年より782件増え、6万4638件。13年ぶりに増加に転じました。
役職定年や収入の頭打ちを、なんとかしのぐことができても、退職金を得てなお住宅ローンや教育ローンを抱えている場合は、かなりの確率で経済的破綻をきたします。以前は、早期退職時に得た退職金で、住宅ローンを完済し、ほどなく受給しはじめた年金で老後生活を送ることができました。
今や「役職定年・収入の頭打ち」+「減少する退職金」+「受給開始年齢が上がりつつある年金」に若いうちから備えなくてはなりません。


◆経済的な破綻予備軍のチェックリスト

□40代以上で貯金がほとんどない

□毎月の家計の赤字をボーナスで補填している

□固定資産税を滞納、あるいは分納している

□金利の高い借入がある(リボ払いやカードローン)

□今入院などで収入が途絶えると、数か月内に家計が破綻する


◆現実を直視する
「借金を払いきれるのか?」

この問いには、シュミレーションをすれば、おおよそ答えることができます。
特に、役職定年にさしかかった前後では、ファイナンシャルプランニング(資金計画の見通し)を立てることが重要です。

最近、「老後資金2000万円不足」報告書関連の話題が物議をかもしていましたが、探るべきは、あなたの将来です。
”ライフプラン”、”資金計画””シュミレーション”などで検索をすると、いろいろな金融機関で将来にわたる資金の移り変わりを瞬時に示してくれます。

参考:
https://www.yucho-moneyguide.jp/lifeplan/simulation/input(ゆうちょ銀行)

https://miraisim.iction.jp/(リクルート・65歳時点の見立て)

シュミレーションをすると、簡単な事実が浮き彫りになります。

貯蓄やプラスの資産がないまま40代を迎え、年収の何倍ものローン残高と教育費を抱えていると、老後資金は足りなくなる、という結果になります。実は、今の50代以上の方について、年金頼りの老後生活で自由自適、となる方は少数派です。街に出て見渡せば、すでに多くのシニアが働いていることでしょう。海外から来た観光客も、日本に来て驚くのは、働く高齢者の多さです。もちろん、収入のためだけではなく、仕事をしたい人も一定数いるとは思います。シニア世代で『金に困っていないが、働きたい』人が大多数ではないはずです。


◆借金を抱えたままの老後生活のゆくえ
健康も今の稼ぎも永遠には続きません。これまで大きな病気やケガはなかった人も、歳を重ねるにつれて状況は変わってきます。また、高齢になればなるほど、ストレスや生活の乱れに対する耐性が弱まるので、無理を重ねるにも限界があります。

同じ払えなくなるのならば、今決断するのか。あるいは、とことん窮するまで判断をせず現状維持を図るのか。
相続で大きな財産を得たり、仕事で大きな成功や収入アップが見込める場合は別ですが、ここから”尻つぼみ”を予測する場合、早めの決断がのちのちの生活安定につながります。

実際、「住宅ローンが払えない」と早々に判断し、40~50代で任意売却をした人と、70代になって子らに促されるようにして家を手放すのとでは、その後に大きな差がつきます。まだ仕切り直しができる世代と、そうでない世代。十把一からげにシニアは巻き返しができない、とは断言しませんが、かなり難しいのは事実です。

これからは、長生きのリスクがそのまま自己責任となる時代です。任意売却をなさる方はほとんど、昭和時代の価値観に疑いを持たないまま生きています。大学を出て就職し、結婚して子供をもうける。夫が稼ぎ、妻は家を守る。老後は年金で生活できる…。それは約束されたものではありません。

確かな未来はいつだってありませんが、予定通りの人生もなければ、不確かなこと(金融で意味するところのリスク)は否応なくやってきます。予見がいかに大切かは、いつの時代でも変わらないのです。